Princeの話

ジャニーズという世界に踏み込んだのは15の夏。


しかもJrから入る邪道タイプ


友人に影響され、ぱるるのにわかをしていた影響でバカレアを見た。


そこで日テレ深夜ドラマ枠の扉を開き、次に出会ったのが、


近キョリ恋愛~Season0~」


これが私の世界を変えた。

少女マンガが好きで、イケメンが好き。

そんな私のどストライクゾーンをぶち抜いてきた。


担当という概念を持たずにハマった、深夜ドラマ枠。この時点ではドラマが好きというそれだけだ。


宿題を夏休みの第2週までに終わらせ、趣味のなかった私には最高の娯楽であった。

過去の作品を気になるものから、徹夜して見る。それを繰り返し、結局ハマったのは、「49」と「近キョリ恋愛~Season0~」

Mステに奏多くんとハルカくんが出ているのを見て、LINEのTLに「奏多くんとハルタくんが踊ってる〜!」あげたのを覚えている。

しばらくして、にわか感満載の投稿をジャニヲタだらけの世界に出せたものだなと思い直し、削除した。

ここから、ジャニヲタを隠す癖がついてしまったように思う。最終的にはオープンにしており、なにかあるごとに「ジャニヲタだから!」と言われる始末だったが。

そこから、ガムシャラ!にどハマりすることは想像するのは難しいことではない。


その頃、授業に対して予習復習という概念がなかったような子供は、テストではワースト三位を取った。さすがに努力せねば!とばかり考えていたその時の私には、「結果が得られず、人知れず努力をする姿」に親近感を抱いた。


それが、岩橋玄樹である。


元来、かわいい顔が好きな私にはほぼ必然の出会いである。芸能人の誰か一人を応援したいという気持ちを抱いたのはこれが初めてだ。


げんきとかいうポップな読みに対して、なかなか厳つい感じの漢字の並べた名前だなと思ったりもした。


しかし、ここですぐに岩橋担とはならなかった。前記のジャニヲタを隠す性質のためである。


佐藤勝利(49の影響)、しょうれん(なにきん全盛期)を一度挟むがどちらも、ハマらず。なんとなく、岩橋玄樹を追いかけることに。クリエセクボからSexyboyzなど、現場に行かないDDを続けることになる。

ここで気の迷いをみせ、初現場はWESTの横アリ。今は全く興味が無い。そんなことはどうでもよくて、岩橋玄樹を生で初めて見たのは、サマステMr.kingVSMr.prince公演。ここで岩橋玄樹を追いかける、決定的な確信を得る。(※ファンサなどではなく、単純に楽しかったからそれだけだ)

この夏は最高に楽しかった。

ガムシャラのVS対決に一喜一憂し、武者覇の三チームで決勝を迎えることを夢見ていたが、それは叶わず。ガムシャラの企画ってよかったなーー

キンプリ続行!なんてその場しのぎの話だったのだなと感じたのが、2016。


クリエでグループの色が青から水色に変わった。Mr.Kingのみがサマステサポーターに選ばれた時。この時期から、嫌な思いをしながらファンすることが増えた。


事務所は嫌いだ。1消費者、つまり弱者の遠吠えだが。


サマステでは平野とPrinceと天才Geniusと松松の公演のみ。Mr.Kingのメンバー1人はいないと出来ません。と言っているような公演構成が大層気に入らず。好きだったはずの、キンプリ、特にキングが大嫌いになった。


しかし、そんなときも変わらずあの雰囲気の、真夜中のプリンスや少クラなどでのPrince3人の姿があったからこそ、セクゾ3人時代から逃れた私が耐えれたのだろう。


それでも、デビューというものは遠いものだろうな、この先は何があるのか全くわからないのだな、いう落胆の気持ちは楽しむことからは程遠い感情だった。


その後のジャニフワ。その場に訪れることはできなかったが、さまざまな媒体から、3人のブランドを確立していっているのだなと感じさせた。


そして、2017Jr祭りを迎える。

この頃にはMr.KingとPrinceが対等な関係として扱われていたことで、なんの不自由も感じず、「Jr戦国時代を切磋琢磨して、どのユニットがデビューしてもいいよね!」と友達と会話を交わした。


しかし、また運命が交差する夏を迎える。


サマステPrince単独公演


現場でファンサなんてどうでもいい、席なんてどこでもいい、入れてよかった!と思った公演は、STAGEオーラスとこの公演だけだ。


3人の今まで見てこなかった、この世界で生きていくという強い意志を感じた。また、雰囲気が良く、見ている側だけでなくきっと彼らも楽しかったと思う。


ただ、ここで気づき始めるのが「岩橋玄樹」という存在が私の中でいなくなっていたのだ。Princeの3人を応援したいという気持ち。それだけだった。


遠く離れた友達にデビューを報告し、自分の気持ちをこう表現した。

「準備の過程をすべて見ていたドッキリをかけられた後の気持ち」

デビューするすると言われ続けて、彼らの実力を一度も疑わず信じていたためだろう。

正直、本気で追いかける気持ちはさらさらない。しかし、私の青春のほとんどがそこにある。それを肯定されたような気がして、嬉しかったことはいい終わり方だった。

趣味は楽しむものだ。そう気づいた。